
京都市左京区では、かつて「大原女」と呼ばれる女性たちの姿を再現する時代行列が行われました
この「大原女」は、鎌倉時代から昭和初期までの約800年間、京都の大原地区から市中心部までたきぎを頭に乗せて売り歩いた女性たちのことを指します
大原女の歴史を伝えるために、この行列は毎年行われており、今年も約70人の参加者が集まりました
彼女たちは、紺色の着物に赤いひもをたすき掛けで身にまとい、2キロの道のりを約2時間かけて歩きました
今年は新型コロナウイルスの影響で止まっていた小学生の参加も5年ぶりに再開され、8歳の女の子は「ずっと歩いて足が痛かったけど、衣装がかわいくて楽しかったです」と嬉しそうに語っていました
大原観光保勝会の砂山綾子さんは「参加した子どもたちも喜んでくれてよかったです
衣装は常に貸し出しているので、多くの人に大原地区の観光に来ていただきたい」と、地域への観光促進にも意欲を見せています
この行列は、京都の伝統文化を未来に繋ぐ大切なイベントです
「大原女」とは、かつて京都の大原地区を中心にたきぎなどを売り歩いていた女性たちのことを指します。彼女たちは、鎌倉時代から昭和初期までの約800年間、地域の暮らしと経済を支えてきました。彼女たちの強い精神力や、若干のリスクを背負いながらの仕事の苦労は、今の私たちにとっても大変貴重な歴史です。特に大原地区は自然が豊かで、彼女たちが集めたたきぎや木材などは、当時の暮らしには欠かせないものでした。現在でも、その歴史を受け継ぎ、毎年行われる時代行列は、地域文化の大切さを再認識させてくれます。大原の魅力と大原女の伝説は、これからも多くの人に受け継がれていくことでしょう。
- 大原女とは、鎌倉時代から昭和初期まで、京都市の大原地域を中心に、たきぎなどを頭に乗せて売り歩いていた女性たちを指します。彼女たちの存在は、地域経済を支えただけでなく、その文化も育みました。
- 時代行列とは、特定の時代や歴史的な出来事を再現して行われる行進のことで、地域の伝統を広める目的があります。京都では、多くの祭りやイベントで見られる重要な文化行事です。
- 大原観光保勝会とは、京都市の大原地域の観光振興を目的とした団体で、地域の歴史や文化を守りながら、多くの人に訪れてもらえるように活動しています。地域の魅力を伝える大切な役割を担っています。
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