京都大学が発見したPFAS問題の実態とは?

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最近、京都府の福知山市と京丹波町の猪鼻川で、私たちの健康に影響を及ぼす可能性がある有機フッ素化合物(PFAS)が発見されました

これは、環境にとても敏感な問題です

京都大学の原田浩二准教授(環境衛生学)が行った調査では、この河川の水から、特に注意すべき物質が見つかりました

今回はその結果について詳しく見ていきましょう

PFASとは?

有機フッ素化合物(PFAS)は、長期にわたって環境に残りやすく、発がん性の疑いがある物質として知られています

特に「PFHxA(ペルフルオロヘキサン酸)」のような物質は、海外ではすでに規制の対象となっていますが、日本ではまだ目標値が設定されていません

調査概要

原田准教授は、福知山市の瑞穂環境保全センターの近くの河川を調査しました

調査には京都新聞社の記者も参加し、昨年11月7日に水を集めました

調査地点は以下の通りです

地点検出された物質濃度(ナノグラム/リットル)
猪鼻川上流PFOA71
猪鼻川上流PFHxA1190
土師川上流PFOA、PFHxA低い値
質志川なし検出せず

これを見てわかるように、特に猪鼻川上流ではPFHxAが非常に高濃度で見つかりました

これは本当に心配な結果です

水道水への影響

福知山市では、一昨年の水道水検査で、土師川流域の水道水から75ナノグラムのPFOAが検出されました

原田准教授によると、PFHxAは安全だと思われているため、これからさらに調査が必要だとのことです

今後の対応

原田准教授は、フッ素樹脂製造に関連する廃棄物が影響している可能性が高く、しばらくの間結果が続く恐れがあると言っています

継続的に監視が必要です

国や市も、この事態を重要な問題と受け止め、対応を考えなければなりません

まとめ

健康や環境への影響を考えると、私たち市民も関心を持ち、この問題を注視することが重要です

京都の未来のために、危険な物質が検出されたことをシェアし、対策を考えていきましょう

ピックアップ解説

PFASとは、環境中で分解されにくく、長期間にわたって残る化学物質のことです。私たちの生活にも関わりがあり、例えばフライパンの焦げ付き防止コーティングや防水加工で使われています。高度な機能が便利な一方で、健康への影響が指摘されています。特にPFHxAは、代替のフッ素化合物として使われ始めたものの、体内に蓄積される恐れが指摘されており、海外では規制対象になっています。私たちの日常生活にも影響を及ぼしかねない、注意が必要な物質です。

キーワード解説

  • PFASとは、有機フッ素化合物の総称で、持続性が高く水や土壌を汚染する恐れがあります。
  • 水道水とは、私たちが日常的に使う水のことで、市町村などが管理しています。

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