
京都では、春の訪れを告げる特別な知らせがありました
京都府が4日に「萌芽(ほうが)宣言」を行い、宇治茶の新芽が育ち始め、いよいよ一番茶の収穫に向けての準備が整ったのです
この宣言は毎年行われるもので、新芽が70%ほど成長した時期に発表されます
宇治市にある京都府農林水産技術センターの茶業研究所では、年々この時期にお茶の生育を観察しています
民俗的に「一番茶」と言われるこの時期の茶葉は、最高品質のお茶ができるとされていますので、私たちにとっても重要なイベントです
今年の萌芽宣言のタイミングは平年並みとのこと
お茶の新芽はとてもデリケートなので、寒さに弱く、夜間の冷え込みで新芽が枯れることを防ぐために、霜が予想される日には畑に覆いをかけるなどの対策が必要です
今後の生産者の動き
茶業研究所の所長、堤保三さんは、「霜注意報が出たときには、確実に対策をしてほしい」と注意を呼びかけています
萌芽宣言から約1か月後、いよいよ一番茶の収穫が始まります
生産者は今、この時期に向けて準備を進めているところです
ピックアップ解説
宇治茶とは、日本の緑茶の一種で、特に宇治市で生産されることからその名が付いています。宇治茶は、その甘さや香り豊かな味わいが特徴です。また、その栽培方法は非常に丁寧で、気温や湿度などの気象条件に敏感になっています。宇治茶を育てるには、今のように萌芽宣言を行い、毎年適切な時期に収穫しなければなりません。その結果、私たちが楽しむ宇治茶の味が決まるのです。宇治茶への敬意が、私たちのテーブルを豊かにしてくれます。
キーワード解説
- 萌芽とは、植物が新しい芽を出すことを指します。春の訪れを知らせる重要なプロセスです。
- 宇治茶とは、京都府宇治市で生産される高級緑茶です。豊かな香りと味わいが特徴です。
- 一番茶とは、茶葉の成長が始まる春に初めて収穫された茶のことを指します。品質が最も高いとされています。
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