長岡京市で学ぶ子どもたちを応援する書籍再出版

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長岡京市で学ぶ子どもたちを応援する書籍再出版

京都府長岡京市天神4丁目では、地元の学習支援塾「コスモス」を運営している米澤るみさん(73)が、20年前に執筆した新聞連載をまとめた本を再出版しました

近年、不登校の児童生徒が増えている中で、米澤さんは「子どもや保護者、頑張っている先生を応援したい」という強い思いを持っています

米澤さんは、京都市西京区に在住し、小学校教員や特別支援学級の支援員として長年働いた後、2016年に不登校や学習につまずく子どもたちを支える塾を開設しました

彼女は、05年と06年に全国紙の京都版で、子どもたちの成長を「さとこ先生のホームルーム」という形で連載し、その成果を2冊の本にまとめていましたが、残念ながら絶版となっていました

しかし、塾で支援する親子たちからの要望に応え、米澤さんは「おにつかるみ」というペンネームで、1冊目を「ここにあなたの子どもはいますか

子どもが変わるとき」として、22年に電子書籍で出版しました

また、2冊目として「子どもの声、聞いていますか

子どもが変わる時」と題し、昨年末に電子書籍と紙の本の両方で出版しました

「子どもの声」では、産休に入った担任の代替講師を務めた際、自閉症の児童が初めて言葉を発した感動的な話や、運動会での活躍など、障害児学級での経験を基にしています

いじめや母親の病気など、様々な困難に直面しながら、教員との関わりを通して子どもが笑顔を取り戻していく過程を描き、多くの人に希望を与える内容となっています

米澤さんは「子どもの困難は当時から変わっていない

寄り添う先生がいて、安心できる居場所があれば、子どもたちは未来を信じることができるというメッセージを、もう一度発信したい」と語っています

この本は、22世紀アートから出版されており、興味のある方は支援塾「コスモス」への問い合わせも可能です

ピックアップ解説

「自閉症」とは、発達障害の一つで、コミュニケーションや社会的な相互作用に困難がある状態を指します。自閉症のある子どもたちにとって、周囲との関わりが難しいことがありますが、適切な支援があると徐々に言葉を使えるようになったり、コミュニケーションが円滑になります。米澤さんの経験からも、多くの子どもが成長していく姿を見てきたことで、勇気を持って未来を信じる力を得てほしいという願いが込められています。

キーワード解説

  • 自閉症とは、言葉や社会的な行動に困難を抱える発達障害の一つで、特にコミュニケーションが難しいとされています。周りの人と接することに苦手意識があり、理解を得るのが難しい場合がありますが、支援によって成長が見込めます。
  • 学習支援塾とは、学びに困難を感じている子どもたちを対象に、個別に支援するための場所です。様々な学習スタイルに合わせた指導が行われ、特別なニーズに応えることを目指します。
  • 特別支援教育とは、特別な支援が必要な子どもたちに対して、個別のニーズに応じた教育を行うことです。さまざまな障害や困難を抱える子どもたちが、より良い学びの環境を得るための大切な取り組みです。

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