
先週、京都市のある神社で、幕末の志士坂本龍馬に縁のあるエノキの大木が倒れ、地域の方々がその別れを惜しんでいるとのことです
京都市中京区にある武信稲荷神社では、今月の24日にこのご神木が途中で折れて倒れたといいます
この倒木により神社の本殿の屋根が壊れるなどの被害がありましたが、幸いにもけが人はいなかったそうです
このエノキは、なんと樹齢850年もあり、高さ23メートル、幹の周囲は4メートルもある特大の木です
京都市の天然記念物としても知られ、地域のシンボルでもありました
地元の人々からは、坂本龍馬が妻のお龍に自身の生存を知らせるために「龍」の字をこの大木に彫ったという伝説もあります
この話があるため、エノキはますます地域の人々に親しまれていました
神社によると、このエノキが倒れたのは内部が腐っていたためと考えられています
今後は根元を残す形で木の保存方法を検討しているとのことです
武信稲荷神社の宮司である仲尾宗泰さんは、「木が最期に頑張ってくれたおかげで、けが人がいなかったのは安心です
子どもの頃から見ていた木がなくなり、本当にさびしいです」と話しており、地域の絆や思い出の深さを物語っています
エノキとは、落葉樹の一種で、特に日本では神社やお寺の境内で見かけることが多い木です。エノキは、様々な生物の住処となり、またその木の皮や実は食材としても利用されることがあります。京都では、エノキの周りが歴史的な背景を持つ場所が多く、この木を通じて町の歴史や文化を感じることができます。特に武信稲荷神社にあるエノキは、坂本龍馬との関わりが深く、この地元の人々に愛されています。
- 坂本龍馬は、幕末の日本で活躍した武士で、明治維新の立役者の一人とされています。彼は、日本の近代化を目指し、多くの人々に影響を与えた重要な人物です。
- 武信稲荷神社は、京都市中京区にある神社で、商売繁盛や家内安全を祈願するために訪れる人が多いスポットです。地域の人々にとって大切な信仰の場所です。
- 天然記念物とは、自然環境や文化的な価値があるものを保護するために指定されるもので、京都のエノキのように大切な樹木が含まれます。
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