
京都府南丹市美山町の魅力が詰まった書籍『内久保郷土史 あゆみ』が、住民で構成される内久保環境・史跡保存会から発行されました
この本には、地域の暮らしを記録した 約200枚の古写真が収録されており、早乙女の姿で田植えをする様子や、小学校の創設、さらに町内での先進的なほ場整備についても詳しく伝えています
書籍の作成にあたり、住民たちは約1年半の間に家庭のアルバムから 2,000枚以上の写真を集め、暮らしが分かるものを選びました
それぞれの写真には解説文も添えられています
美山町の小学校は1872(明治5)年に初めて開校し、1910(明治43)年に建てられた校舎で授業が行われていた様子を収めた写真も掲載されています
残念ながら閉校しましたが、今は公民館として地域に利用されています
また、大正時代には他地域にいち早く水力発電を導入した美山町
その発電所遺構の写真も収録されています
さらに、かつては酒屋が立ち並ぶエリアの白黒写真も掲載されており、高齢者たちが美山牛乳を運んだ木箱に腰かけて談笑する様子が収められています
書籍には、江戸時代に京都から連れてこられて孤独に生涯を送った「菊姫」の墓についても触れています
彼女には近衛家から豪華な供物が贈られていたと考えられています
作成を担当した内久保環境・史跡保存会の委員長、野谷五三男さん(80)は、「先人の偉大な足跡を知ってほしい」という思いを語りました
この貴重な書籍はA4サイズの79ページで、価格は2,000円です
「美山牛乳」とは、南丹市美山町で生産される地元産の牛乳です。この地域の豊かな自然環境で育てられた牛からの生乳を使用しており、とてもクリーミーで甘みがあります。美山牛乳は、地域内の学校給食やお土産としても人気があり、地域振興に貢献しています。地元の人々に愛される味として、ぜひ一度味わってみてほしい逸品です。
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