京都のアスベスト訴訟、被害者たちの声

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京都のアスベスト訴訟、被害者たちの声

 京都でのアスベスト(石綿)問題に関する集団訴訟が、さらなる展開を見せています

建設現場でアスベストを吸入した67〜76歳の男性3人と、その遺族の女性1人が、京都地裁において建材メーカー15社を相手取って、約1億円の損害賠償を求める追加提訴を行いました

アスベストは、火に強い特性から多くの建材に用いられてきた素材ですが、吸入すると深刻な健康問題を引き起こします


 この集団訴訟は、アスベストに関連した訴訟が苦しむ多くの人々のために行われているもので、特に肺がんや中皮腫という重い病気を経験している方々が原告です

2021年には、最高裁が国の賠償責任とメーカーの一部責任を認め、国は被害者に対する給付金制度を創設しました

しかし、メーカーに対する責任については、各地の裁判所でまだ争われています


 現在、京都地裁では第2陣訴訟が進行中で、大阪高裁と地裁も合わせてこれまでに4件の訴訟が行われています

今回の第4陣の第3次提訴では、原告の数が累計96人に達しました

記者会見では、新たに原告となった北村喜義さん(72)が「企業は責任を認めて、被害者を救うための制度を作るべき」と強いメッセージを発信しました

この問題は、私たち京都市民全体にとっても大切なことであり、アスベストに対する理解を深め、被害者へのサポートを考えるきっかけとしたいですね

ピックアップ解説

アスベストは、昔の建材に多く使われていた素材で、長期間にわたって健康に悪影響を及ぼします。アスベストを含む建材が使われた場所では、特に注意が必要です。京都では、多くの歴史的な建物があり、古い建材が今も使われている場合があります。そのため、アスベストの影響を受けやすい地域とも言えます。こうした問題を知っておくことで、私たちも自分の身を守ることができます。

キーワード解説

  • アスベストとは、自然に存在する鉱物で、熱や化学薬品に強いという特性があります。防火材や断熱材として昔は広く使われましたが、病気の原因となることが分かり、使用が禁止される国も増えています。
  • 肺がんとは、肺の組織にできるがんの一種です。主な原因は喫煙ですが、アスベストも肺がんを引き起こす要因の一つです。早期発見が難しく、進行すると治療が困難になることもあります。
  • 中皮腫とは、体の中にある胸膜や腹膜などの中皮細胞から発生するがんです。アスベストが主な原因とされ、特に肺周辺にできることが多いです。症状が出るまでに時間がかかるため、注意が必要です。

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