亀岡市新文化財、戦前からの貴重な歴史が残る

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亀岡市新文化財、戦前からの貴重な歴史が残る

京都府亀岡市で、新たに市指定の文化財が加わりました

亀岡は歴史ある町で、今回指定されたのは、戦前から戦後にかけて重要な役割を果たしていた文化財です

市内では唯一、原形を維持している奉安殿や、足利将軍家の祈願寺であった旧国恩寺に関連する資料など、合計3件が追加されました

これで亀岡市の文化財は62件になります

特に興味深いのは、天皇や皇后の写真、さらには教育勅語を納めていた奉安殿です

この奉安殿は、戦後に連合国の指示で撤去が命じられましたが、吉川町自治会に所蔵されている奉安殿は、元の形が残されています

1928年に築造されたこの奉安殿は、高さ3.6メートル、幅1.6メートル、奥行き1.6メートルというサイズで、亀岡の歴史を物語る貴重な建物です

次に指定されたのは、かつて南北朝時代に開かれた国恩寺の関連資料です

このお寺は、明治維新の時に廃寺となりましたが、近くの称名寺や林幽寺の檀家によって今でも守られています

南北朝時代の木造薬師如来坐像や、室町後期の法然上人の画像など、10点が一括指定されています

最後に、秋葉神社にある亀山城の土塁跡も指定されました

これで市内の土塁跡の指定は、合計8件となります

大場修教授が文化財保護審議会の会長を務め、桂川孝裕市長に答申書を手渡した際には、奉安殿が「壊されずによく残っていた」と評価しました

和洋折衷のデザインも興味深いとのことです

ピックアップ解説

奉安殿とは、戦前に天皇や皇后の写真を保管していた建物です。戦後、GHQの指示で多くは撤去されましたが、亀岡市にある奉安殿は唯一、原形を保っています。この奉安殿は1928年に築かれ、その形状が非常に興味深いと言われています。和洋折衷のデザインは、当時の日本の西洋文化への関心を表しています。現在の亀岡市においても、歴史を感じる重要な文化遺産になっています。

キーワード解説

  • 文化財とは、歴史的・文化的価値のある財産のことで、国や自治体が指定して保護します。これにより、未来へとその価値を伝えていくことが目的です。
  • 亀山城とは、亀岡市にそびえていた城で、戦国時代には重要な役割を果たしていました。現在はその跡地に土塁が残り、歴史を伝えています。
  • 奉安殿とは、主に戦前の日本で天皇や皇后に関する資料を収めていた建物です。戦後は多くが撤去され、残っているものは貴重な文化財です。

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