京都の伝統的な祭りである祇園祭が今年も近づいてきました
この祭りのハイライトの一つ、山鉾巡行(やまほこじゅんこう)で先頭を行く「長刀鉾(なぎなたほこ)」の神聖な儀式、「社参の儀」が行われたのです
この「長刀鉾」は、毎年地元から選ばれた子ども、つまり稚児が乗り込み、神様に無事を祈ります
今回は、8歳の高校3年生、久保堅斗さんがその役を担います
金色の衣装をまとった彼は、馬に乗って神社へ向かいますが、その姿はまさに勇敢な神の使い
儀式が行われるのは、京都市東山区にある八坂神社
ここで久保くんは神職からお祓いを受け、山鉾巡行が無事に行われることを祈ります
神社を出ると、稚児は「地面に足をつけない」という神聖なしきたりのため、特別な男性「強力」に担がれます
13日は快晴で、境内では観光客が集まり、華やかな祭りの雰囲気を楽しみました
東京から来た一人の女性は「今年も違った景色が見られるのが楽しみ
祇園祭は毎年気持ちを新たにしてくれる」と話してくれました
ピックアップ解説
稚児とは、祇園祭や他の伝統的な祭りで重要な役割を持つ子どもたちのことです。特に祇園祭では、神様の使いとして選ばれた子どもが、華やかな衣装を着て祭りに参加します。稚児はその役割にあたることで、神社や地域の人々に敬われる存在となります。毎年異なる子どもが選ばれるため、地域の未来を感じることができる、そんな意味も込められています。
キーワード解説
- 社参とは、祭りに先立って神社に参拝し、祭りの無事を祈る儀式のことです。祇園祭の稚児が行うこの儀式は、特別な意味を持つ重要な行事です。
- 八坂神社とは、京都市東山区に位置する神社で、祇園祭の主な舞台となります。古くから祭りのお祀りが行われている神聖な場所です。
- 長刀鉾とは、祇園祭の山鉾の一つで、祭りの先頭を行く鉾です。神聖さを表現し、地元の誇りでもある存在です。
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