
京都市右京区にある平岡八幡宮では、毎年春になると鏡池の近くで注目すべき生き物、モリアオガエルが産卵します
この時期には、地元の小学生たちが集まって観察会が開かれます
4日には高雄小学校の3年生15人が参加し、まずは宮司からの説明を受けた後、池へ移動しました
池の近くには、木の枝に産み付けられた卵の塊があり、その光景に子どもたちは夢中になって観察しました
モリアオガエルの卵は、泡のような「卵塊」と呼ばれる塊の中に入っていて、当初は毎年20個ほど産み付けられていたのですが、最近では減少しています
去年はわずか8個だったとのことです
この観察会に参加した小学3年生の女子児童は、「自分の住んでいるところに珍しいカエルがいると知ってすごいなと思いました
これからも大切にしていきたいです」と嬉しそうに話していました
一方、男子児童は「モリアオガエルを見つけたら、観察した後はすぐに逃がしたいです」と、自然を大切にする気持ちを表現しました
平岡八幡宮の宮司、佐々木俊輔さんは、「この観察会が始まった約30年前は、卵の数も多く、子どもたちにとって珍しい体験でした
しかし、今は数が減っています
モリアオガエルや神社に生息する動植物に触れることで、命の大切さを学んでもらいたいと考えています」と話しました
私たちの身近にいる生き物を通じて、自然環境について考える機会が得られるのは、非常に貴重な体験です
モリアオガエルとは、京都の平岡八幡宮周辺に生息するカエルの一種です。彼らは主に水辺に生息し、木の高い場所に卵を産み付けることで知られています。子どもたちが観察している泡状の塊が魚や他の動物に食べられにくく、卵が守られる工夫の一つです。このように自然と親しむことで、カエルの生態や自然の大切さを学べる良い機会になります。
- モリアオガエルとは、木の上に産卵することで知られるカエルの一種です。京都では特に平岡八幡宮で観察できます。
- 卵塊とは、モリアオガエルが産卵する際に形成する泡状の塊のことです。これにより、卵は安全に水中で育つことができます。
- 佐々木俊輔宮司とは、平岡八幡宮の宮司です。彼は地域の自然を守る活動として、モリアオガエルの観察会を推進しています。
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