
みなさん、こんにちは!冬の寒さが厳しいこの季節、京都では特別な行事が始まっています
その名も「初釜式」です
これは茶の湯の流派の一つ「表千家」が行う、新春を祝うための大切な茶会です
今年も京都市上京区にある「不審菴」で、文化人や政財界の皆さんをお招きして開催されます
初日は1月10日に行われ、特に注目されたのは次期家元である「武者小路千家」の方や京都府の西脇知事など、およそ20名の招待客です
茶席では、千宗左家元が「ヘビ」をテーマにした茶道具を使って「濃茶(こいちゃ)」を丁寧にたててくれました
皆さんもご存知かもしれませんが、これまで新型コロナウイルスの影響で控えられていた「回し飲み」が5年ぶりに復活!招待された方々は一杯のお茶を味わいながら、「大変結構です」と楽しそうに会話し、新春を祝いました
お互いの笑顔を見ると、心まで温まりますね
この「初釜式」は、1月14日までの5日間、京都で続けられ、その後は東京の稽古場でも引き続き行われるとのこと
和の心を感じるとともに、これからも京都の伝統文化を大切にしていきたいです
ピックアップ解説
「初釜式」では、毎年特別な茶道具が使用されますが、その背景には茶道の「和敬清寂(わけいせいじゃく)」という理念があります。「和」はみんなが仲良く、「敬」は互いに敬う、「清」は清らかさ、「寂」は無心になることを意味します。これらは茶の湯の基本でもあり、参加者全員が一体となることの大切さを教えてくれます。この理念は茶道だけでなく、私たちの日常生活にも応用できる素晴らしいものです。
キーワード解説
- 表千家(おもてせんけ)とは、茶道の流派の一つで、茶の湯の文化を受け継ぎながら、多くの人々に親しまれています。
- 濃茶(こいちゃ)とは、茶道で用いる非常に濃いお茶のこと。抹茶をたっぷり使い、しっかりとした味わいが特徴です。
- 初釜式(はつかましき)とは、新年を祝うための茶道の行事で、茶の湯の礼儀や美しい所作を体験できます。
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